地方で生き残るリフォーム会社が考えるべきこと。」

2026年08月05日 14:25

リフォーム産業フェア2026参加レポート

先週7月29日・30日に東京ビッグサイトで開催された「リフォーム産業フェア2026」に参加してきました。

毎年、最新の建材や設備、業界の動向を知るために足を運んでいますが、今年は例年以上に大きな変化を感じる展示会でした。

会場を歩いてまず驚いたのは、出展企業の構成です。

リフォーム会社や建材メーカーだけではなく、不動産、投資、賃貸管理、業務支援システム、AIサービスなど、本当に幅広い企業が出展していました。

特に不動産関連のブースはワンフロアを占めるほどの規模で、改めて「リフォーム」という仕事は建物を直すだけではなく、不動産や資産活用と密接につながっていることを実感しました。

私自身は、どちらかというとリフォームやリノベーション、建材メーカーのブースを中心に見学しました。

内窓、床材、塗料、防犯カメラなど、実際にお客様へ提案できそうな商品を数多く見ることができました。

やはり実物を見ると、カタログだけでは分からない質感や施工方法、新しいアイデアがたくさん見えてきます。

特に内窓はここ数年で認知度がかなり高まり、断熱だけでなく、防音や防犯まで含めた提案が一般的になってきた印象です。

床材も施工性や耐久性が年々向上していて、「短期間でここまで雰囲気を変えられるのか」と驚く商品も少なくありませんでした。

こうした建材を見るたびに、お客様へ提案できる選択肢が増えることを嬉しく感じます。

しかし、今年の展示会で一番印象に残ったものは建材ではありません。

それはAIです。

業務支援会社のブースへ行くと、どこへ行っても「AI」「AI」「AI」。

体感では7〜8割の会社がAIを前面に押し出していました。

見積作成。

顧客管理。

営業支援。

集客。

問い合わせ対応。

SNS投稿。

施工写真の整理。

現場管理。

どの業務にもAIが入り始めています。

数年前までは「便利なソフト」という印象だったものが、今では「AIを活用して会社全体の生産性を高める」という方向へ完全にシフトしていました。

もちろん、AIが職人の代わりに施工することはできません。

しかし、事務作業や営業、集客など、人が時間を使ってきた仕事は今後ますますAIが担うようになるでしょう。

私自身も普段からAIを活用していますが、「ここまで業界全体がAIへ向かっているのか」と改めて実感しました。

もうAIを使うか使わないかではなく、「どう使いこなすか」の時代なのだと思います。

もう一つ印象的だったのは、「暮らし」をテーマにした展示が非常に増えていたことです。

例えば、

・ペットと快適に暮らす住宅

・健康を意識した住宅

・高齢者が安全に暮らせる住宅

・省エネ住宅

・防犯住宅

単純に「家を直す」のではなく、「どんな暮らしを実現するか」を提案する会社が増えていました。

これは非常に興味深い変化でした。

実は私のお客様は高齢者の方が多く、日頃から

「転ばないようにしたい」

「夏を少しでも涼しくしたい」

「冬を暖かくしたい」

「掃除を楽にしたい」

「安心して暮らしたい」

という相談を多くいただきます。

今までは工事を提案することが中心でしたが、今後は「健康」や「安心」という視点をもっと取り入れることで、お客様により大きな価値を提供できるのではないかと感じました。

展示会では空き家に関するセミナーにも参加しました。

内容としては、

建物の価値を高めるために建材へこだわること。

設備を充実させること。

住宅検査済みという安心感を付加すること。

などが紹介されていました。

もちろん、それらは非常に重要です。

しかし、私は少し違う視点でも考えていました。

私が普段活動しているのは茨城県南部を中心とした地域です。

都市部とは違い、地方では建物そのものよりも、

駅までの距離。

スーパーや病院へのアクセス。

生活の利便性。

そうした立地条件の影響が非常に大きいと感じています。

どれだけ家をきれいにしても、生活しづらい場所では購入希望者が限られることもあります。

逆に多少古くても、立地が良ければ十分に価値があります。

つまり、地方では建物だけではなく、「地域全体の価値」を考えることも重要なのではないでしょうか。

これは展示会を見ながら改めて感じたことです。

今回の展示会を通して感じたことを一言でまとめるなら、

「リフォーム業ではなく、暮らしをデザインする仕事へ変わっている」

ということです。

施工技術だけでは差別化できない時代。

提案力。

情報収集力。

AIの活用。

健康。

防犯。

省エネ。

空き家活用。

地域との連携。

こうしたものを組み合わせて初めて、お客様から選ばれる会社になるのだと思います。

私は地方で活動する小さな会社ですが、小さいからこそ柔軟に新しいことへ挑戦できます。

大企業と同じことをする必要はありません。

地域のお客様に必要とされるサービスを磨き続けること。

そして、最新の情報を現場へ持ち帰り、一人ひとりのお客様へ還元していくこと。

それが私たちの役割だと改めて感じました。

東京ビッグサイトで得た学びを、これからの仕事へ少しずつ取り入れながら、「困ったときに真っ先に相談される地域のリフォーム会社」を目指して、さらに成長していきたいと思います。

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